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インプラントとは
インプラントとは、歯の抜けた所に人工の歯根(インプラント)を植え、しっかりと顎(あご)の骨と固定した後、その上に人工の歯を製作し装着する方法です。
天然の歯と同様の、健全な咀嚼運動(噛み砕き、飲み込む運動ができるようになるだけではなく、従来の入れ歯のように止め金やプラスチック等の床も必要ないので、口の中がスッキリとし、本来の自然な咀嚼運動が蘇ります。
現在、世界中で数百万人の患者様がインプラント治療の恩恵にあずかっています。
今日ではインプラントを用いたクラウン・ブリッジが、従来のものに代わる治療法として認められています。正しくお手入れさえすれば、インプラントによる人工歯は非常に利点が多く、かつ半永久的な歯となり、長期間に渡ってご満足いただく状態を維持することができます。念入りなお手入れは確かに大変です。
しかし、その労力に対する「歯のある生活を取り戻す」という見返りが非常に大きいものであることは言うまでもありません。
現在、国内外あわせ50以上のインプラントシステムがあります。
インプラントの種類
大野歯科クリニックでは、患者様の口腔内の状況やニーズに合わせて2つのシステムをメインにインプラント治療を行っております。
国際的にも認められた、安全なシステムのみを採用しております。
カルシテック インプラントシステム(Zimmer dental社)
カルシテックインプラントの表面には、ハイドロキシアパタイト(HA)という材料が使用されています。
これは、顎(あご)の中で積極的に骨と結合しようとする生体活性材料です。
コーティング技術は、MP-1とよばれ、97%のHA結晶構造を有しています。その結果、コーティングの剥離や吸収の問題も本システムではほとんど報告されていません。
※ハイドロキシアパタイトとはリン酸カルシウムでできた歯や骨を構成する成分のことで、エナメル質は97%、象牙質の70%がハイドロキシアパタイトで構成されています。
リプレイスセレクト インプラントシステム(Nobel Biocare社)
リプレイスセレクト・テーパードのインプラントは、天然歯根の形状を再現しています。
シンプルな外科手術が特徴であり、抜歯後の即時埋入を行うような症例や、高度な審美性が要求される部位でのインプラント埋入に適しています。
表面性状はタイユナイトと呼ばれるものです。その特性は、インプラント表面とその周囲の細胞や組織が密接に影響し合い、骨表面で直接骨の成長を促進します。
インプラント治療の特徴
従来の治療法との違い
従来、入れ歯やブリッジといった治療法をとってきた症状に対してインプラント治療を施せば、以下のようなマイナス点を補うことが可能になりました。当然、毎日のブラッシングをはじめとしたメンテナンスは必要ですが、天然歯のように物が噛める喜びは、他の何にも変え難いものです。現在施されている治療に対して悩みやストレス等があるならば、インプラント治療も検討されてはいかがでしょうか。
歯を1本失った場合
従来
周りの健康な歯を削ってブリッジにします。
インプラント
健康な歯をまったく削ることなく、
歯のない部分にインプラントを埋入します。
歯を数本失った場合
従来
入れ歯を固定するため、健康な歯にバネをかけます。違和感がありバネをかけた歯に負担がかかります。
インプラント
歯のない部分にのみインプラントを埋入しますので、健康な歯に負担をかけません。
歯を全て失った場合
従来
総入れ歯を作製し、歯肉との吸着力で支えています。噛む力が弱く、食べ物が内側に入って痛かったりします。
インプラント
インプラントが顎の骨にしっかりと固定され、ガタつきがなく安定します。
インプラント治療の流れ
※治療の参考例となります。症状や治療の方向性などで、流れ、治療期間は変わります。詳しくは担当歯科医にご相談ください。
1.診査・診断・治療計画
インプラント治療に必要な診査を行い、治療が可能かどうかの診断を行います。治療可能な場合は、患者様との相談しながら治療計画を立てます。
2.インプラント埋入手術
インプラントを埋入する部位の歯肉を開き、顎の骨にインプラントを埋入します。インプラントが骨にしっかり結合するまで約3ヶ月程度待ちます。(この間、必要に応じて仮歯を入れますので、日常生活に差し支えありません。)
3.アバットメントの接続
人工歯を支えるためのアバットメント(支台部)をインプラントに接続します。(歯肉が治癒するまで約3週間待ちます。仮歯あり。)
4.人工歯の装着
歯を製作するためにお口の中の型を取ります。作成した人工歯をアバットメント(支台部)に装着して完成です。
5.メンテナンス
インプラントの形や特徴をよく理解した上で、担当医の指導に従ってブラッシングを行ない、歯垢や歯石の沈着を防ぎます。歯を長持ちさせるために、定期的に担当医の検診を受けることをお勧めします。
よくあるご質問
インプラント治療のよくあるQ&A
「インプラント」とは、どんな治療方法ですか?
「インプラント」とは、歯の抜けた所に、人工の歯根を植え、しっかりと顎(あご)の骨と固定した後、その上に人工の歯を製作し装着する方法です。天然歯と同様の、健全な租借運動(噛み砕き、飲み込む運動)ができるようになります。
インプラントは従来の方法とどのように違いますか?
インプラントには、従来の入れ歯のようにアクリル系やプラスチックの床、あるいは残存している歯に引っ掛ける止め金が必要ないので、口の中がスッキリとし、本来の自然な運動が甦ります。また、製作された人工の歯もぴったりと固定されてますから、固いものでも楽に食べられるようになります。
インプラントをして、身体に影響はありませんか?
カルシテック・インプラントの表面に使われている材料は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれ、顎(あご)の中で積極的に骨と結合しようとする生体活性材料です。他のインプラントシステムと比較しても、さらに生体と馴染みやすく、身体には全く影響はありません。
インプラントはどのくらいもちますか?
インプラント自体を材質的に考えると半永久的なものです。しかし、実際に考えなければならないことは、生体との調和です。したがってその寿命は、患者様のお口の手入れによってきまります。天然歯と同様に、手入れが悪ければインプラントの寿命も短くなります。治療後の口腔衛生管理はとても大切ですのでブラッシング法など、当院スタッフまでご相談ください。
インプラントはどんな人に適していますか?
1.取り外しの入れ歯が嫌いな人、または仕事その他の事情で不都合な人。
2.歯が抜けた所を治療する為に残っている歯を削られたくない人。
3.入れ歯で、発音や発声に不便を感じている人。
4.総入れ歯が合わず、生活にも支障をきたし、不快感を抱いている人。
5.歯周疾患などでたくさんの歯がなくなり、入れ歯を装着すると残っている歯に悪影響を及ぼすと考えられる人。
インプラントの手術時は、痛くないのでしょうか?どれ程の時間がかかりますか?
インプラントを顎(あご)の骨に植える手術は、麻酔をして行いますから、痛みは心配ありません。インプラントの手術は、綿密な計画の下に行われますので、手術時間の概要については事前の検査診断により決定されます。インプラントを植立する場所、本数、その他の要因により手術時間が異なりますので詳しくはご相談ください。
インプラントにするとどのようなメリットがありますか?
【メリット1】
歯が1本抜けている場合、従来の治療法では両側の歯を削りブリッジという方法が取られていました。しかし、インプラントなら抜けた部分のみにインプラントを行うことができるので、他の歯を削る必要はありません。
【メリット2】
たくさんの歯が抜けている場合、従来のブリッジなら残っている歯だけで、噛む力を支えなければなりません。この噛む力はとても大きなものです。インプラントにすると、本来の歯数のバランスがとれますので、咬合圧(噛む力)による負担が少なくなります。
【メリット3】
奥歯が抜けている場合、従来の方法では、取り外しする入れ歯でしたが、インプラントにすると、取り外さないで済むブリッジが入れられますから、しっかりと固定され、安心して食事ができます。
何回も通院が必要ですか?
インプラントを顎(あご)の骨に植え込む1次手術と、インプラントが顎(あご)の骨と生着した後にインプラント用の人工歯を取り付ける支台を装着する2次手術、そして歯列の型を採る印象採得、その模型を用いて製作したインプラント用人工歯の装着、その他などで最低でも6~8回の通院が必要です。また、1次手術から最終人工歯の装着までの期間は、年齢、口腔状態により個人差(約4ヶ月~1年半位)がありますので、当院スタッフよりご説明させて頂きます。
年齢その他で、インプラントができない場合がありますか?
インプラントは、体調に問題がなければ、若い人から高齢の方まで治療を受けることができます。高齢で顎(あご)の骨の少ない方は、特別の方法でインプラントをすることもできますので、ご相談ください。
インプラントを入れたら、歯科医院へ行かなくても良いでしょうか?
人間の体は年齢とともに変化してゆきますから、インプラントも定期的に調整する必要があります。定期検診で適切な処置をしておくことが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
インプラント治療後のお口のお手入れは特別な方法が必要ですか?
天然の歯とインプラントの形態は同じではありません。そこで歯ブラシだけでなく、インプラントの形態に合わせた補助清掃器具を使用する必要があります。当院スタッフがご案内する清掃方法で、毎日必ずお口の中を清掃してください。
インプラント治療後に他の歯が悪くなった場合は、やり直さなければならないのですか?
たとえ周りの歯が悪くなって抜けてしまっても、その部分に新しくインプラントを植立し、上部に装着する人工の歯を追加することで、再び本来の機能や美しさを回復できます。
インプラントの費用は?
インプラントの治療費は、手術料とインプラントの材料費、インプラントに装着する義歯の費用の合計です。健康保険は使えませんが、医療費控除の対象となります。詳しい金額をお知りになりたい方は料金表をご覧頂くか、当院スタッフまでお申し出ください。